【日本語メモ】「佳境」か「最盛期」か - 産経ニュース

メインコンテンツ

日本語メモ

「佳境」か「最盛期」か

校閲作業で使う「産経ハンドブック」。校閲部員の必需品です
校閲作業で使う「産経ハンドブック」。校閲部員の必需品です

東京パラリンピックは本日5日、最終日を迎えました。日本選手の活躍も目を引きました。特に興味を持ってテレビ観戦したのが車いすバスケットボール。直前にパラ関係の外部案件を作業したので、誌面で見たことのある選手が活躍していてテンションが上がりました。さて今回も日本語に関する問題3問です。

(1)サンマ漁が佳境を迎えている。

「佳境を迎えている」は、最も興味深い、面白い場面になること。「物語は佳境を迎えている」という使い方です。「面白い場面」の意から、「ヤマ場」という使われ方が派生したのでしょうか。「盛んである」という意はないので、最盛期やピークを表しません。ネット上などでは誤った解説も見受けられるので、要注意。秋は実りの季節、いろんな最盛期を迎えるので、誤用に気をつけてください。

(正答例)サンマ漁が最盛期を迎えている。

(2)栄養価が高い肥料

「栄養価の高い」ですが、食べ物を表す単語の前につけるのには問題ない表現です。「食物の栄養的価値」ですから。そのまま読み流してしまいそうですが、「肥料」という言葉がくせ者。肥料は「栄養価の高い」作物を育てることができますが、肥料自体は栄養価が高いとはいいません。

(正答例)栄養分を多く含む肥料

(3) 関西国際空港は24時間離発着が可能だ。

「離発着」とは、広辞苑によると、離着陸と発着との混交語。「離」と「発」が重言。ちなみに、「24時間空港」とは、24時間運用可能を意味します。国内では新千歳、羽田、中部、関西などです。

(正答例)関西国際空港は24時間離着陸が可能だ。