胆振東部地震3年、厚真町で追悼式 遺族ら鎮魂の祈り - 産経ニュース

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胆振東部地震3年、厚真町で追悼式 遺族ら鎮魂の祈り

北海道胆振東部地震追悼式の祭壇前であいさつする遺族代表=9月5日午前11時ごろ、北海道厚真町の総合福祉センター(坂本隆浩撮影)
北海道胆振東部地震追悼式の祭壇前であいさつする遺族代表=9月5日午前11時ごろ、北海道厚真町の総合福祉センター(坂本隆浩撮影)

震度7の揺れで関連死を含め44人が犠牲になった北海道胆振(いぶり)東部地震の発生からあすで3年―。最も被害の大きかった胆振管内厚真(あつま)町で5日、地震による土砂崩れなどで亡くなった町民37人の追悼式と慰霊碑の除幕式が行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から参列者を遺族と町内関係者に限定。約80人が犠牲者の冥福を祈った。

追悼式は同町総合福祉センターで行われ、宮坂尚市朗町長が亡くなった町民の鎮魂の思いを述べるとともに、「未曽有の困難にあっても復旧・復興への思いを閉ざすことなく、町民一人一人が立ち向かい、ここまで進めることができた。被災者に寄り添い、誰一人として取り残すことのない復旧・復興を目指してたゆまぬ努力を続けていく」と決意を語った。

遺族を代表してあいさつした同町の中田仁(まさし)さんは「あの地震から間もなく3年。復興はまだ道半ばだが、私たちは立ち止まれない。(地震で亡くなった)私の両親を含めた皆さんの思いを引き継ぎ、これからの厚真町の復興に努めていきたい」などと話した。

式典後は多くの町民が献花のために会場へ足を運んだ。同町新町の団体職員、西雄三さん(43)は「胆振東部地震では仕事仲間など10人以上を亡くした。祭壇前で手を合わせていると仲の良かった人の顔が浮かんできて、言葉には言い表せない気持ちになった」と述べた。

厚真町は3年を迎えるにあたって、犠牲者の鎮魂とまちの早期復興を願う慰霊碑を役場の敷地内に建立。この日の追悼式に先立ち、遺族らとともに除幕式を行った。

慰霊碑は2つの大きな円で構成。外輪は地震が発生した午前3時7分を示す時計を模しており、内側の黒い円は山から太陽の日の出や日没をイメージ。材料には黒御影石が使われ、鏡のように反射させることで祈りをささげる人々の「想い」が投影されるデザインになっているという。