【書評】『カラ売り屋vs仮想通貨』黒木亮著 - 産経ニュース

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書評

『カラ売り屋vs仮想通貨』黒木亮著

証券会社などから株を借りて売り、価格が安くなったところで買い戻して利益を上げる「カラ売り屋」を主人公にした人気小説シリーズの最新作。カラ売り専業ファンド「パンゲア&カンパニー」は今回、仮想通貨交換業者らをターゲットに定め、激しいマネーバトルを繰り広げる。

「濡れ手で粟の錬金術」と登場人物が評するほど利益を上げる仮想通貨交換業者、「空飛ぶ簿外債務」とあきれられる財務状況の航空会社…。いずれもすねに傷を持つ企業は不都合な事実を隠そうとする。徹底的な調査で真相を探り出すカラ売り屋の活躍は痛快そのものだ。(角川書店・2090円)