「タッチワーク」で躍動 ユニバーサルリレー銅 - 産経ニュース

メインコンテンツ

「タッチワーク」で躍動 ユニバーサルリレー銅

【東京パラリンピック2020】<陸上 400メートルユニバーサルリレー 決勝>タッチで繋ぐ日本代表の高松佑圭(右)と鈴木朋樹=国立競技場(鳥越瑞絵撮影)
【東京パラリンピック2020】<陸上 400メートルユニバーサルリレー 決勝>タッチで繋ぐ日本代表の高松佑圭(右)と鈴木朋樹=国立競技場(鳥越瑞絵撮影)

陸上の400メートルユニバーサルリレー(UR)は、障害や性別の異なる4人の選手が一丸となって前を目指す、パラリンピックの象徴ともいえる種目だ。今大会から初めて採用され、日本は海外勢に及ばない個々の走力を、息の合った「タッチワーク」でカバー。3日の決勝もそれぞれが懸命につなぎ、銅メダルを獲得した。

URは、男女2人ずつ計4人が、①視覚障害②切断・機能障害(立位)③脳性まひ(立位)④車いすの順番で100メートルずつを走り、バトンではなく身体へのタッチで次の走者につなぐ。

特に難しいのが、立位の状態の3走から車いすの4走に対してのタッチ。お互いの高さが違うことに加え、車いす側のこぎ出しのタイミングが早いと加速がついて追いつけなくなるからだ。

昨年来の新型コロナウイルス禍でも、感染対策を徹底して国内合宿を重ね、連携を磨いた。日本パラ陸上競技連盟の原田康弘テクニカルディレクターが「日本の強み」と胸を張るまでに、完成度を高めた。

日中に行われた予選は候補メンバーから調子の良さを見極め、沢田優蘭(うらん)(30)、大島健吾(21)、高松佑圭(ゆか)(28)、鈴木朋樹(27)の4人で挑むと、全体4位で突破した。

「さらに限界をこえて力を出すしかない」(大島)。気合十分で臨んだ夜の決勝、高松は最後のタッチを鈴木に託すと、後押しするようにフィールド上で叫んだ。最後に相手にかわされ、出場4チーム中4番目でフィニッシュ。だが、レース後に中国が失格となり、繰り上げで銅メダルを射止めた。

沢田は「しっかりとタッチをつないだからこその結果だと思う」。大島は「いろいろな人の支えや応援がなければここに立てなかった」。思わぬ形にはなったが、それでも価値あるメダル獲得に、メンバーは胸を張り、笑みを浮かべた。(小川原咲)

ボトムコンテンツ