若手ピアニストの登竜門として知られるクララ・ハスキル国際ピアノコンクールの最終選考が3日、スイス西部ブベーで開かれ、日本の中川優芽花さん(19)が優勝した。同コンクールでの日本人の優勝は4人目。
ドイツで生まれ育った中川さんは、フランツ・リスト・ワイマール音楽大の1年生。最終選考には中川さんの他に福岡市出身の真下航さん(24)と韓国のイム・ジュヒさん(20)の2人が進んだ。
晩年をスイスで過ごしたルーマニア出身の名ピアニストの名を冠した同コンクールは、1963年から2年ごとに開かれている。日本人は87年に坂上博子さん、2007年に河村尚子さん、17年に藤田真央さんが優勝。坂上さんと河村さんは今回、審査員を務めた。(共同)