【長野・須坂市動物園 飼育員日誌】ニホンツキノワグマ 季節感あるグルメっぷり - 産経ニュース

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長野・須坂市動物園 飼育員日誌

ニホンツキノワグマ 季節感あるグルメっぷり

ニホンツキノワグマ
ニホンツキノワグマ

ニホンツキノワグマは雑食性で主に木の葉、花、種実を好み、昆虫や動物の死骸を食べることもあります。日本は四季があるので季節ごとに食べる植物も変わります。動物園での通常給餌は野菜や果物と固形飼料ですが、今春から試行で数種類の野生植物も加えています。

春先は木の新芽や若葉をおいしそうに食べつくしましたが、6月、熟した桜の実などを枝ごと与えると、口を近づけ器用に葉をよけ1粒ずつ食べました。梅雨明け頃には先端の若葉を食べるとポイっとほうり、葉を残すようになりました。葉が堅くなり風味も変わるのでしょうか。

7月中旬には、剪定(せんてい)後に伸びた枝や「ひこばえ」を好みました。植物の種類だけでなく食べる部分の好みもあるようです。また、春からの通常給餌の好みにも変化がありました。たとえばイモ類よりも果実のような甘みのあるトマトやニンジンを好むようになり、まるで旬がわかっているかのようです。今後も季節的な好みを観察していこうと思います。(飼育ふれあい係 笹井恵)