アシストスーツ、会場内誘導… パラ運営支える日本のロボット技術 - 産経ニュース

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アシストスーツ、会場内誘導… パラ運営支える日本のロボット技術

東京パラリンピックの運営に、日本のロボット技術が生かされている。運営スタッフの業務をサポートするパワーアシストスーツや、車いす利用者に飲み物などを届けるロボットが会場で利用され海外メディアが注目。ソフトウエアロボットがライブ映像を実況するサービスもあり、無観客開催の中で競技の魅力を発信している。

パワーリフティングでのバーベル交換などで競技の補助員が使っているのが、パナソニックの子会社、ATOUN(アトウン、奈良市)が開発したパワーアシストスーツだ。

装着者の動きをセンサーで捉え、重い荷物を持ち上げるときにモーターで腰を起こす動作を補助。数十キロの重りを交換する際の補助員の負担を軽減する。

そのほか大会では、歩行時に足の運びを補助するモデルなど計3種のパワーアシストスーツを活用。国立競技場での清掃、選手村での荷物運搬で作業員が装着している。海外メディアの注目を集め、米国のスポーツ専門チャンネルが取材、中南米各国で放送した。パナソニックは「日本のロボット技術は海外から注目されているが、パワーアシストスーツはまだ知名度が低い。アピールするいい機会になった」と喜ぶ。

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は「東京2020ロボットプロジェクト」と銘打ち、大会を通じて日本のロボット技術を世界に発信する試みを進めてきた。

パナソニックとともにプロジェクトに参画するトヨタ自動車も、会場内で車いす利用者の誘導やドリンクの受け渡しを担う生活支援ロボットなどを導入。無観客開催となり活躍の機会は減ったが、大会関係者のサポートに一役買っている。

インターネットで競技のストリーミング映像を配信するNHKは、独自開発した「ロボット実況・字幕」を活用している。会場から送られる競技データをもとに、ソフトウエアロボットが映像に合わせて字幕や合成音声を作る。選手の順位や競技の流れがほぼリアルタイムで伝えられ、障害別のクラス分けなどに関するルール解説もある。

何かの作業をしながらや、音声を出さなくても競技の様子が分かる。NHKは「視覚や聴覚に障害のある方だけでなく(あらゆる人に提供する)ユニバーサルサービスとして開発した」と話す。(山本考志)

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