上地、楽しんで銀「自分をほめてあげたい」 - 産経ニュース

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上地、楽しんで銀「自分をほめてあげたい」

【東京パラリンピック2020】<車いすテニス 女子シングルス決勝>プレーする上地結衣=有明テニスの森公園(撮影・蔵賢斗)
【東京パラリンピック2020】<車いすテニス 女子シングルス決勝>プレーする上地結衣=有明テニスの森公園(撮影・蔵賢斗)

「どんな状況でも、楽しんだもの勝ち」。車いすテニス女子の上地結衣(27)はその思いで、新型コロナウイルスに世界中が翻弄される中でもぶれずに準備を重ねた。3日のシングルス決勝。持ち前のチェアワークを武器に、粘りに粘ったが最後は相手の強打に屈した。それでも前回リオデジャネイロ大会を上回る銀メダル。試合後は「あきらめない気持ちを最後まで持ち、攻めることができた。自分をほめてあげたい」と語った。

兵庫県明石市出身。先天性の二分脊椎症で両足にまひがあり、幼少期は義肢装具を着け生活した。テニスをしていた姉の影響で、11歳から競技をスタート。ポイントを取れたときの喜び、試合に負けた悔しさ。テニスをしているとさまざまな感情が湧くことに気づき、魅了されていった。

世界屈指のカバー範囲の広さを誇る。相手の動作から打球のコースを読み、巧みなチェアワークで球に食らいつく。はね返すとすぐさま次のショットを打つ最適の場所へ。判断力と移動技術の高さで、体格に勝る海外勢とも対等以上にやりあう。

シングルス銅メダルだったリオ大会後、車輪の大きさを1インチ大きい26インチに変更した。以前よりパワーが求められるが、スピードに乗れば進む距離も長くなり、長所をさらにいかせる。力を付けるため、筋力トレーニングは2日に1回のペースに増やした。

「すごく光栄で身が引き締まった」。8月24日の開会式、車いすの3人で臨んだ聖火の最終点火者の1人として、大役を担った。初出場のロンドン大会時は兵庫・明石商に通う高校生だった上地。今回は決勝という大舞台で、若手にパラリンピアンとしての誇りを背中で示した。(本江希望、小川原咲)

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