【チェックEYE】遠藤愛氏 全米OP3回戦敗退の大坂、勝負勘失い集中力欠く - 産経ニュース

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遠藤愛氏 全米OP3回戦敗退の大坂、勝負勘失い集中力欠く

3日、全米オープンの女子シングルス3回戦で敗退し、引き揚げる大坂なおみ(AP)
3日、全米オープンの女子シングルス3回戦で敗退し、引き揚げる大坂なおみ(AP)

大坂の今季の試合数は圧倒的に少ない。「勝負勘」が働かず、らしさは消えていた。フェルナンデスを相手にした3回戦は、戦いに集中し切れていないように見えた。第2セットで勝利を目前にしながらミスを連発して自滅した。

普段なら踏み出せる一歩が出ない。その要因は、コンディションの問題であり、気持ちの問題も影響しているだろう。技術では特にバックハンドのミスが目立った。相手の奥深くまで鋭く伸びる球への対処が遅れ、詰まった返球はことごとくネットに掛かった。

テニスプレーヤーは、年間を通した試合の中で、勝利に必要な局面を逃さない「勝負勘」を蓄えていく。大坂は5、6月の全仏オープンを途中棄権してから一時、コートを離れ、復帰した東京五輪でも3回戦敗退に終わった。重圧がかかった状態でプレーをしなくてはならない実戦経験が不足し、「ここぞ」というときの集中力を欠く要因になった。

第2セット後半にリズムを崩してからは、ラケットをほうり投げるなど感情をコントロールできない場面があった。伸び伸びと楽しんでプレーする18歳とは対照的に、コートに立っていることがつらそうだった。記者会見で休養を示唆していたように、思い切って休むのもいいかもしれない。不安なく百%テニスに打ち込める状態になることが、自分の力を取り戻す一番の近道だ。(女子シングルス自己最高世界ランキング26位、東京経済大教授)