岸田氏 消費税「触ること考えない」当面の増税を否定

【岸田文雄前政調会長が白山上向丘商店街を視察】視察後、記者団の質問に応じる岸田文雄前政調会長=3日午後、東京都文京区(三尾郁恵撮影)
【岸田文雄前政調会長が白山上向丘商店街を視察】視察後、記者団の質問に応じる岸田文雄前政調会長=3日午後、東京都文京区(三尾郁恵撮影)

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)への出馬を表明している岸田文雄前政調会長は4日、読売テレビの番組に出演し、消費増税について「当面は触ることは考えない。経済の成長の果実をどのように使うかというところから財政を考えていかなければならない」と述べた。

岸田氏は新型コロナウイルス対策として数十兆円規模の経済対策を打ち出すことを表明しているが、そのための財源に関しては「今は国の危機だ。借金をしてでもしっかりと治療しなければならない。思い切った財政出動をしなければならない」と強調した。

また、総裁選に勝ち抜き、首相に就任した場合の衆院解散・総選挙の時期については「国会で(首相の)指名を受け、組閣した後、所信を述べた上で選挙をやらなければ国民に失礼だ。人事だけやって選挙をやるというわけにはいかない」と指摘。野党からの代表質問などにも応じた上で解散に踏み切るべきとの考えを示した。

台湾有事をめぐる対応にも言及し、「日本の平和にとって大変影響のある課題だ。まったく予断は許されず、いろんな心構えを持つことが大事だ」と語った。

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