紀伊半島豪雨10年 奈良・五條市で追悼式 - 産経ニュース

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紀伊半島豪雨10年 奈良・五條市で追悼式

被災者家族を代表し、あいさつする中村彰作さん=4日午前、奈良県五條市大塔町
被災者家族を代表し、あいさつする中村彰作さん=4日午前、奈良県五條市大塔町

平成23年9月の紀伊半島豪雨災害から10年となり、8人が死亡、3人が行方不明となっている奈良県五條市大塔(おおとう)町で4日午前、追悼式が行われた。遺族のほか、荒井正吾知事や太田好紀(よしのり)市長、市職員計約100人が参加。黙祷(もくとう)をささげ、同町の慰霊碑前に花を供えた。

豪雨で母親を亡くし、父親が今も行方不明となっている中村彰作さん(56)は「10年を節目として、故郷を守ってきた人の思いを無駄にすることなく、前向きに未来に向けて歩いていきたい」と誓った。

豪雨後、被災した各自治体では教訓を生かし、防災への取り組みを強化している。同町宇井地区の区長、三木栄次さん(62)は「あのときの光景は頭から離れない。自分の身は自分で守るという意識をより強く持つようになった」と防災意識の高まりを口にする。

ただ、人口減少や高齢化に拍車がかかった集落は多く、大規模災害後の地域づくりの模索は続いている。