「日本のスタイル、まねは簡単じゃない」「バスケットはどこでもうまくなれる」五輪銀の女子代表・ホーバス監督インタビュー(1/5ページ) - 産経ニュース

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「日本のスタイル、まねは簡単じゃない」「バスケットはどこでもうまくなれる」五輪銀の女子代表・ホーバス監督インタビュー

米国と対戦した東京五輪のバスケットボール女子決勝で戦況を見つめるホーバス監督=8日、さいたまスーパーアリーナ(桐山弘太撮影)
米国と対戦した東京五輪のバスケットボール女子決勝で戦況を見つめるホーバス監督=8日、さいたまスーパーアリーナ(桐山弘太撮影)

東京五輪のバスケットボール女子で日本を銀メダルに導いた米国出身のトム・ホーバス監督(54)が、産経新聞の単独インタビューにオンラインで応じた。日本バスケット界に初の五輪メダルをもたらした元米プロNBA選手の指揮官は「日本のバスケットを世界のスタンダードにしたかった」と手応えを語り、厳しい練習を積み重ねた選手たちを「マラソン選手のよう」とたたえた。遠回りをしながらNBAにたどり着いた現役時代や、日本語での指導にこだわる理由も語った。(運動部 奥村信哉)

《女子代表のアシスタントコーチとして2016年リオデジャネイロ五輪8強入りに貢献し翌年、代表監督に昇格。就任発表会見で「東京五輪の決勝で米国と対戦し金メダルを取ることを夢見ている」と話していたホーバス監督。インタビューには流暢(りゅうちょう)な日本語で対応してくれた》

ホーバス監督「最後に負けて悔しかったが銀メダルもすごい。自信はありました。リオ五輪でいい結果を出したんですけど、もっとできると思っていた。足りないのはメンタルタフネス(強固な精神力)。(選手には)この4年間『もっとみんなの力を信じて』としつこく言ってきたんです」

《高さを武器とする世界の強豪に対抗するため、就任当初から3点シュートの多用や攻守の素早い切り替え、激しい守備などを重視してきた。3点シュートの多投で一時代を築いたNBAウォリアーズは一つの理想だったという》

「NBAの主流はアナリティック(分析)バスケット。データを活用するバスケットです。体の大きさがあまり関係なく、3点シュートや速さが求められるスモールバスケットは、日本に本当に合います。男子はNBAやNCAA(全米大学体育協会)、欧州も取り入れていますが、女子はほとんどやっていない。だからチャンスはあるかなと」

「2勝2敗だった18年女子ワールドカップ(W杯)でもうちのバスケットは効くな、と(実感を得た)。(主力の)高田(デンソー)と宮沢(富士通)が出なかった20年の五輪予選も、スモールバスケットが結構効きました」

「東京五輪は金メダルが目標だったんですけど、もう1つ、日本のバスケットを世界の女子のスタンダードにしたかった。日本のバスケットが面白いと、みんながまねをするくらいに。みんながまねをしたウォリアーズのイメージです。ほかの国がすごく興味を持ってくれるので、そこはもう『正解』かなと」