【ポトマック通信】アフガン紙幣出す難民 - 産経ニュース

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ポトマック通信

アフガン紙幣出す難民

バイデン米政権はアフガニスタンからの撤収にあたり、在留米国人や現地協力者、難民らを運ぶ「米国史上最大級」の脱出作戦を展開した。イスラム原理主義勢力タリバンの進撃とアフガン政府崩壊が切迫しているのを十分に予想できず、大量の武器がタリバンの手に渡る失態の末とはいえ、短期間で12万人以上を移送した米軍などの力には驚嘆せざるを得ない。

ただ、米国とアフガンの関わりがこれで終わるわけではない。

先日、難民らの米国への玄関口である首都ワシントン近郊の空港を取材したとき、ターミナル内の売店でこんな話を聞いた。

到着したばかりの人の中には、欲しい商品があるとアフガン紙幣を差し出してくる者が多いという。身ぶり手ぶりで「それでは買えない。ドルに両替してきてくれ」と伝えると心外そうな顔をする。店員は「すごいカルチャーギャップだった」と苦笑していた。

ささいな例だが、生活習慣も常識も異なる集団をどう受け入れるかは難題だ。保守系メディアなどでは、「米国がアフガン人に侵略されている」と危機意識をあおり、政権批判につなげようとする発言も散見される。「アフガン」は、米国の内政問題でもあることに留意しておかなくてはならない。(大内清)