バイデン政権、日本の政治不安定化を警戒 - 産経ニュース

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バイデン政権、日本の政治不安定化を警戒

バイデン米大統領(ゲッティ=共同)
バイデン米大統領(ゲッティ=共同)

【ワシントン=黒瀬悦成】菅義偉首相が自民党総裁選への不出馬を表明したことに関し、バイデン米政権は3日未明の時点で公式の反応を示していない。しかし、長期安定政権を実現させた安倍晋三前首相の後継として登場した菅首相が就任から約1年で去ることに関し、バイデン政権関係者の間では、日本の政治が首相の頻繁な交代で不安定化する状態に逆戻りするのを警戒する声が出ている。

バイデン大統領は、新型コロナウイルス危機で首脳外交が停滞する中、初の直接会談の相手に菅首相を選び、ホワイトハウスで中国の覇権主義的行動への対抗に向け日米がどう取り組んでいくかを話し合った。

バイデン政権としては、次の首相が誰になろうと強固で安定的な日米関係を維持し、発展させていく立場に変更はない。そのためにも、民主党政権下ではクリントン元大統領が7人、オバマ元大統領が5人の首相と向き合った事態の再現は避けたいところだ。

また、有力候補とされる岸田文雄前政調会長が仮に次期総裁に選出され、「岸田首相」が誕生することをバイデン政権は歓迎するとみられる。

岸田氏が第2次および第3次安倍晋三内閣で外相を務めた際、当時の国務長官で、現在はバイデン氏の気候変動担当特使を務めるジョン・ケリー氏と良好な関係を築いたとされる。

岸田氏はまた、オバマ氏による広島の被爆地訪問を強く後押ししたことでも知られ、「核兵器なき世界」を唱えたオバマ氏から核軍縮の路線を継承したバイデン氏と歩調を合わせやすいとの見方もある。