【エンタメよもやま話】欧米が絶賛した千葉真一とブルース・リーの違い(1/3ページ) - 産経ニュース

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欧米が絶賛した千葉真一とブルース・リーの違い

平成10年6月に「金沢百万石まつり」で沿道の観客に手を振る前田利家役の千葉真一さん
平成10年6月に「金沢百万石まつり」で沿道の観客に手を振る前田利家役の千葉真一さん

さて、今週ご紹介するのは、エンタメのど真ん中、映画スターに関するお話です。このニュースには驚きとともに大きな悲しみを感じました。国際的なアクションスターで知られた千葉真一さんが8月19日、新型コロナウイルスによる肺炎のため、亡くなりました。82歳でした。

関係者によると、肺炎が悪化し、同月8日から入院していたといいます。海外でも「Sonny Chiba(サニー・チバ)」の愛称で親しまれただけあって、日本はもとより、世界中の映画ファンがツイッターといった交流サイト(SNS)などで哀悼の意を表明しました。

日本では「柳生一族の陰謀」(1978年)や「戦国自衛隊」(79年)、「魔界転生」(81年)といった主演映画や、大ヒットしたテレビドラマ「影の軍団シリーズ」(80~85年)での堂々たる名演や、大スケールかつ圧倒的過ぎる存在感に改めて称賛の声が上がりました。

ところが欧米では主要メディアを含め、60年代初めから70年代半ばまでの血しぶきが飛び散る過激で暴力的な内容の作品が圧倒的に高く評価されているのです。映画やドラマの暴力シーンには否定的な欧米でなぜそうなるのか。その理由についてご説明いたします。

「殺人拳シリーズ」で世界的スターに

59年に東映のニューフェイスに合格。60年にドラマ「新 七色仮面」の二代目・蘭光太郎として主演デビュー。国際警察の秘密捜査グループが活躍する人気テレビドラマ「キイハンター」(68~73年)で国民的アクションスターの地位を得ます。

70年には若手のアクションスターの育成組織「JAC(ジャパンアクションクラブ)を設立。後進を育成しながら映画やテレビドラマでのアクションの質の向上に尽力。73年、深作欣二(ふかさく・きんじ)監督の大ヒットシリーズ「仁義なき戦い」の第2作「仁義なき戦い 広島死闘篇」への出演を機に、より過激なアクションに開眼。

以降、学生時代から修業していた極真空手の格闘技術を全面的に押し出したリアルかつ迫力満点のアクションシーンで欧米の映画人にも衝撃を与えますが、とりわけ高く評価されているのが、尾欧米では「ザ・ストリート・ファイター」3部作で知られる「殺人拳シリーズ」(74年)なのです。