【スポーツオンライン】乾の「セレッソ愛」から見える理想のチーム像 - 産経ニュース

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乾の「セレッソ愛」から見える理想のチーム像

ヨドコウ桜スタジアムでポーズをとる乾(セレッソ大阪提供)
ヨドコウ桜スタジアムでポーズをとる乾(セレッソ大阪提供)

これだけ古巣に愛着を持つ選手も珍しいのではないか。10年ぶりにサッカーJ1のセレッソ大阪に復帰した元日本代表MF、乾貴士(33)のことである。

2011年8月に当時ドイツ2部のボーフムに移籍してから、同1部のアイントラハト・フランクフルト、スペイン1部のエイバル…と海外を渡り歩いた。その間も自身を育ててくれたチームを常に気にかけ、オフに帰国した際には「謎の練習生」としてセレッソ大阪の本拠の舞洲でトレーニング。スタジアムに「INUIシート」を設け、試合に小中学生を招待する活動も続けてきた。

2日にオンラインで開いた入団会見でも「セレッソ愛」を感じさせる言葉が次々と口をついて出た。「日本で言ったら、ホームのチーム」「俺はセレッソ大阪のためにやりたい思いがあったので戻ってきた」…。

並々ならぬ愛情の理由は「プロで苦しんでいたときに助けてくれた」から。鳴り物入りで入団した横浜F・マリノスでなじめず、自由な雰囲気ながらレベルの高い攻撃サッカーを志向していた当時のセレッソ大阪の水があったのだ。乾は会見で「言いたいことはピッチ上で言って解決する。練習から100%以上でやっていきたい」と抱負を語った。厳しさと楽しさを備えたチーム像は、かつてのセレッソ大阪が持っていた美質だと思う。(北川信行)