上皇さま、歴代最長寿に 昭和天皇の記録更新され - 産経ニュース

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上皇さま、歴代最長寿に 昭和天皇の記録更新され

上皇さまは譲位後、上皇后さまとともに、お住まいの仙洞(せんとう)仮御所で静かな日々を過ごされている=令和2年12月、東京都港区(宮内庁提供)
上皇さまは譲位後、上皇后さまとともに、お住まいの仙洞(せんとう)仮御所で静かな日々を過ごされている=令和2年12月、東京都港区(宮内庁提供)

上皇さまは3日、生誕からの日数が3万2032日となり、確かな記録が残るとされる歴代天皇の中で、最高齢だった昭和天皇の長寿記録を更新された。12月23日には88歳となり、米寿を迎えられる。

日本書紀には神武天皇など100歳を超える天皇も記されているが、皇室の歴史に詳しい京都産業大の所功名誉教授によると、文字や暦の定着具合などから、生没年が正確と考えられるのは飛鳥時代の推古天皇ころからという。

昭和天皇は明治34(1901)年4月29日に生まれ、昭和64年1月7日、87歳8カ月で崩御(ほうぎょ)した。次に長寿だったのは江戸時代の後水尾(ごみずのお)天皇の84歳で、平安時代の陽成(ようぜい)天皇の80歳が続く。

昭和天皇実録によると、昭和天皇が後水尾天皇と並んで最高齢となった昭和60年7月12日には、昭和天皇の意向で祝賀行事は行われなかったが、后(きさき)の香淳皇后と側近約20人とともにうな重を食べたという。

上皇さまは昭和8年、昭和天皇の長男として生まれ、昭和天皇の崩御に伴ってご即位。平成28年8月にビデオメッセージで譲位への意向をにじませられ、31年4月30日に譲位した。

譲位後はすべての公務から退き、昨年3月、26年間暮らした皇居の旧吹上仙洞(せんとう)御所からご退去。現在は東京都港区高輪の仙洞仮御所で、上皇后さまとともに静かな日々を送られている。

側近によると、上皇さまは仮御所の庭の散策を日課とするなど、体力維持を心掛けられているという。週に2回程度、皇居内の生物学研究所に通い、皇太子時代からのライフワークであるハゼの研究も続けられている。今年5月には、譲位後初めてとなるご研究の論文が学会誌に掲載された。

譲位後は私的なお出ましや友人とのご懇談の機会が増えることも期待されていたが、新型コロナウイルス禍でかなわない状況が続いている。側近は「想定されていたようなご譲位後の生活がかなう日が来ると信じ、生誕から何日というよりも、今、お元気でいらしていただきたいと願っている」と話している。