モーリス・ベジャール・バレエ団 クイーンの名曲がダンスで炸裂

モーリス・ベージャル振付「椅子」を踊るアレッサンドラ・フェリ(左)とジル・ロマン(NBS提供、Kiyonori Hasgeawa撮影)
モーリス・ベージャル振付「椅子」を踊るアレッサンドラ・フェリ(左)とジル・ロマン(NBS提供、Kiyonori Hasgeawa撮影)

振り付け家、モーリス・ベジャール(1927~2007年)が創設した「モーリス・ベジャール・バレエ団」が10月、18回目となる日本公演を東京文化会館(東京都台東区)で上演する。昨年予定されていたが、コロナ禍で2回延期に。ジル・ロマン芸術監督は「今回こそはぜひ実現させたい」と意気込む。

この公演では、映画「愛と哀しみのボレロ」で世界的に有名になったベジャールの不滅の名作「ボレロ」など3作品を披露するプログラムと、世界的ロック・バンド、クイーンの音楽を使った「バレエ・フォー・ライフ」の2つのプログラムが上演される。

1996年初演のバレエ・フォー・ライフは、クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーと映画にも出演した同バレエ団の名ダンサー、ジョルジュ・ドンへのオマージュとして創作。2人はほぼ同時期にともに45歳で亡くなっている。衣装はジャンニ・ヴェルサーチがデザインした。世界各地で上演され、観客を熱狂させてきた傑作。

「いま大切なことは公演を届けることだ」と話すジル・ロマン芸術監督(NBS提供、難波雄史撮影)
「いま大切なことは公演を届けることだ」と話すジル・ロマン芸術監督(NBS提供、難波雄史撮影)

「困難な時代だからこそ、力強く訴えるものがあると感じている。大きなエネルギーを放っている作品で、それは人生に対する闘いであるかもしれない。今回、お届けできることをうれしく思っている」(ロマン芸術監督)

ボレロほか(10月9~11日)、バレエ・フォー・ライフ(同月14~17日)。チケットセンター、03・3791・8888。

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