米北東部は1日夜から2日未明にかけて記録的豪雨に襲われ、家屋崩壊や道路冠水などの被害が拡大、米紙ニューヨーク・タイムズはニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア3州の死者が少なくとも28人に上ると伝えた。別のメディアによると、メリーランド州でも1人が死亡した。自宅に取り残された人の救援活動が続いている。
バイデン大統領は2日記者会見し、気候危機が到来したと述べ、被災者への支援を約束した。
8月29日に南部ルイジアナ州に上陸した大型ハリケーン「アイダ」が熱帯低気圧となり、その後に北東部に豪雨をもたらした。数時間に大量の雨が降り、各地で鉄砲水が発生。ニューヨーク市では地下室に住む人が逃げ遅れて亡くなるなどした。同市のセントラル・パークでは1日の雨量が1927年の記録の2倍近くになった。
ニューヨーク市の地下鉄や鉄道の多くが一時運休を余儀なくされ、市周辺の複数の空港では500便以上が欠航するなど交通も大混乱した。ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア3州で約15万戸が停電した。(共同)