古典の日文化基金賞 角田光代さんら表彰

「古典の日文化基金賞」授賞式で記念講演をされる三笠宮家の彬子さま=京都市上京区
「古典の日文化基金賞」授賞式で記念講演をされる三笠宮家の彬子さま=京都市上京区

日本の古典文化の研究・普及活動に貢献した個人や団体を顕彰する第1回「古典の日文化基金賞」の授賞式が3日、京都府立府民ホールアルティ(京都市上京区)で行われた。同賞顕彰委員会名誉総裁を務める三笠宮家の彬子さまご臨席のもと、初代受賞者である「源氏物語」の現代語訳に取り組んだ作家の角田(かくた)光代さんら2人と1団体に、賞状と盾が贈られた。

受賞者は「文学・思想」分野の角田さんのほか、「伝統芸能・音楽」分野の沖縄伝統組踊「子(しー)の会」、「美術・生活文化」分野の截金(きりかね)ガラス作家の山本茜さん。また、第1回のみの特別賞には、ブルガリア出身の日本文学研究者ツベタナ・クリステワ国際基督教大名誉教授が選ばれた。

角田さんは「非常に光栄に思うのと同時に、賞の名に恥じないように精進したい」とあいさつした。

式後には、雅楽師の東儀秀樹さんらの記念演奏と彬子さまによる記念講演が行われた。

同賞は昨年9月、日本人の感性や知恵の源泉となっている古典に焦点を当て、その魅力を継承、発展させる目的で、「古典の日文化基金賞顕彰委員会」(会長=村田純一・村田機械会長)が創設した。

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