難民選手団と子供がオンライン交流 東京 - 産経ニュース

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難民選手団と子供がオンライン交流 東京

国立競技場から参加した難民選手団のイレアナ団長=3日、東京都文京区(宮川真一郎撮影)
国立競技場から参加した難民選手団のイレアナ団長=3日、東京都文京区(宮川真一郎撮影)

東京パラリンピックに出場している難民選手団のホストタウンとなっている東京都文京区は3日、区内の子供たち約100人と、選手団のイレアナ・ロドリゲス団長(35)とのオンライン交流会を開催した。子供らはロドリゲスさんに質問したり、オンライン中継で難民選手団を応援したりして難民への理解を深めた。

「難民選手団の選手が金メダルを取ったら、どの歌を歌うんですか」

ロドリゲスさんは子供の質問に「鋭い」と驚きながら、「選手たちには国歌がないため、パラリンピックの歌を歌います」とやさしく答えた。ほかにも「難民キャンプではコーチはいるのか」「これまで一番の挫折は。どう立ち直ったか」などの質問が飛んだ。

交流会に参加したのは区立窪町小学校、指ケ谷小学校の児童と、区が募集した「こども記者」ら。区役所内のスタジオと子供らの自宅、ロドリゲスさんのいる国立競技場をオンラインでつなぎ、難民選手が出場した陸上円盤投げのリアルタイム観戦も行った。

ロドリゲスさんはキューバ出身の難民。2012年ロンドンパラリンピックでは競泳の米国代表として出場し、今回は難民アスリート6人を率いて参加した。交流会では「今大会に難民選手団として参加できることは、私たち難民のことを世界に知ってもらえるすばらしい機会。希望のメッセージを発信できることをうれしく思う」と語った。

同区は6月に全国で初めて難民選手団のホストタウンに登録。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などと連携して、難民問題の啓発に努めてきた。

8月19日には難民について学ぶワークショップを開催し、同月23日にはこども記者11人が選手にオンラインで取材。また、UNHCRのイメージカラー・青色の紙飛行機を、応援の気持ちを込めて約3000個折って選手団に贈呈した。

交流会に参加した垣本律紀さん(9)は「難民で、さらに障害もあるのに努力を続けていてすごい。自分も努力しようと思った」、田中沙英さん(10)は「選手たちの過去や目標を知ることができてよかった。これからも難民について学び、周りに伝えていきたい」と話した。

区スポーツ振興課の川崎慎一郎課長は「子供たちは難民パラ選手の強さをわかってくれたと思う。これからも応援を続けてほしい」と期待を込めた。(宮川真一郎)

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