首相、二階氏に出馬伝達 総務会で人事一任紛糾も - 産経ニュース

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首相、二階氏に出馬伝達 総務会で人事一任紛糾も

自民党の二階俊博幹事長との会談を終えた菅義偉首相(左から2人目)=2日午後、東京・永田町の自民党本部(今仲信博撮影)
自民党の二階俊博幹事長との会談を終えた菅義偉首相(左から2人目)=2日午後、東京・永田町の自民党本部(今仲信博撮影)

菅義偉(すが・よしひで)首相(自民党総裁)は2日、二階俊博幹事長と党本部で会談し、自身の任期満了に伴う総裁選(17日告示、29日投開票)に出馬する意向を改めて伝えた。二階氏は再選に協力する考えを示した。首相は党役員人事を6日に実施する方針も伝達。3日に臨時で開く党役員会や総務会で一任を取り付けたい意向だが、出席者からの異論で紛糾する可能性がある。

役員人事をめぐっては、首相が総裁選で敗れれば新役員は短命に終わる可能性があり、人事がスムーズに決まるかに関心が集まる。党内では2日、首相が人事を固めきれずに総裁選への出馬を断念するとの観測すら広がった。それほど首相の求心力は低下している。

首相は総裁選で自身を支援する小泉進次郎環境相とも官邸で会談し、総裁選の前に次期衆院選の日程を閣議決定することに慎重な構えを示した。会談後、小泉氏が記者団に「首相は、総裁選で選ばれた人が衆院選(の日程)を決めるべきだと考えている」と語った。

衆院議員の任期満了(10月21日)に伴う衆院選を行う場合、9月中旬に「10月5日公示、17日投開票」という日程を閣議決定する案が軸となる。しかし、党内には「次期首相(総裁)が衆院選の日程を決める機会を奪うべきではない」との声もある。

加藤勝信官房長官は2日の記者会見で、公職選挙法31条の5に従い、衆院選公示後の選挙期間中でも衆院を解散できるのかと問われ、可能だとの見解を示した。仮に閣議決定で決めても日程を改められるということだ。ただ、加藤氏は「法律的に可能なものだからやっていいかというのは、必ずしもそうではない」とも付け加えた。

総裁選出馬を表明した岸田文雄前政調会長は2日のBS―TBS番組で「総裁になれば自分の思う、しっかりとした人事を行うことは当然だ」と述べ、総裁になった場合は首相が行う党役員人事を白紙化する考えを示した。また、岸田派(宏池会、46人)に所属する平井卓也デジタル相が1日夜のテレビ東京番組で岸田氏支持を表明した。

総裁選に出馬するか注目される石破茂元幹事長が顧問を務める石破派(水月会、17人)は2日の会合で対応を協議したが、情勢が不透明なため出馬の是非については結論を出さなかった。立候補に意欲を見せる高市早苗前総務相は2日、番組出演や民間団体とのリモート会議などを通じて有権者にアピールした。