「第5波」見えぬ出口 京都府 緊急事態宣言2週間 - 産経ニュース

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「第5波」見えぬ出口 京都府 緊急事態宣言2週間

京都府内に4度目の緊急事態宣言が発令されてから3日で2週間。依然として連日多くの新規感染者が確認され、感染「第5波」は出口が見えない状況が続いている。一般病床や重症病床の使用率も高い水準で推移しており、医療提供体制の更なる逼迫(ひっぱく)にも懸念が寄せられる。

府と京都市は2日、478人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。木曜としては過去2番目の多さで、1日には水曜として過去最多の532人の感染も確認された。

府内では8月中旬以降、新規感染者が300人を超える日が続き、26日には過去最多の604人を記録した。直近1週間平均の新規感染者数も右肩上がりに増え続け、8月下旬は、第5波が始まった7月中旬の10倍近い500人前後で推移。8月31日には府内の累計感染者数が3万人を突破し、このうち第5波の感染者数は約1万4千人と約45%を占める。

また、1週間平均の新規感染者数の前週比は6月30日以降、1以上が約9週間にわたって継続。8月上旬には2以上が続く感染急拡大もあった。9月1日は0・98と1未満になったが、更なる減少傾向に転じるには、人流抑制といった感染症対策の徹底が引き続き求められる。

■入院病床使用率77%

感染状況を判断するために政府分科会が示す5指標7項目のうち、府内は1日時点で全項目が最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)の基準に達している。 入院病床使用率は、1日から病床が49床増床されたため、前日の82・5%から4・8ポイント下がって77・7%となったが、依然としてステージ4の目安(50%)を大幅に上回っている。重症者用病床の使用率は53・9%に達し、152床のうち82床が埋まっている。

10万人あたりの療養者数は321・33人で、ステージ4(30人)の基準の10倍以上にのぼる。療養者8300人のうち入院している人の割合を示す「入院率」は5・7%にとどまり、大半にあたる7823人が自宅やホテルで療養している状態となっている。

■デルタ株に置き換わり

府は2日、新型コロナウイルスの感染者198人から、インドで初確認された変異株「デルタ株」が確認されたと発表した。府内でデルタ株が確認されたのは計457人となった。直近の検査では、全体の約7割でデルタ株感染の疑いがあり、大半がデルタ株に置き換わった。

府によると、8月23~29日に感染した患者のうち1156人分の検体を調べたところ、868人(75・1%)にデルタ株の疑いがあることが分かった。前週(8月16日~22日)は1180人分を検査し、1024人(86・8%)の疑い例が確認された。

デルタ株は、これまで主流だったアルファ株(英国株)に比べ感染力が高いとされる。国立感染症研究所は、全国で流行する新型コロナウイルスの9割以上が8月中旬時点でデルタ株に置き換わったと推定している。(桑村大、秋山紀浩)