【話の肖像画】台北駐日経済文化代表処代表・謝長廷(75)(2)「東京五輪」最多ホストタウンに感謝(1/2ページ) - 産経ニュース

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台北駐日経済文化代表処代表・謝長廷(75)(2)「東京五輪」最多ホストタウンに感謝

静岡市の田辺信宏市長(左)に台湾バナナを進呈する謝長廷氏 =令和3年6月
静岡市の田辺信宏市長(左)に台湾バナナを進呈する謝長廷氏 =令和3年6月

《東京五輪で台湾のメダル獲得数は金2、銀4、銅6だった》


台湾はすべての参加国・地域のなかで34位、アジアでは上位です。今大会で台湾最初の金メダルは重量挙げ女子59キロ級の郭婞淳(かく・こうじゅん)選手でした。彼女は台湾で「挙重女神(=重量挙げの女神)」と呼ばれています。

試合中に2位の選手を引き離し、先に優勝が決まっていましたが、最後に自分の最高記録にあえて挑戦しました。ところが重すぎたのか、転んでしまって照れくさそうにしながら、笑顔を見せたのが印象的でした。

郭さんら五輪選手の何人もが原住民(台湾では先住民の正式呼称として「原住民」が憲法で規定されている)出身です。何万年も前から台湾で暮らす原住民は、過酷な自然環境で強靱(きょうじん)な身体能力を培ってきました。

高校野球でも日本統治時代の1931(昭和6)年、夏の甲子園で決勝まで進んだ台湾の嘉義(かぎ)農林学校のチームで原住民の選手が活躍していましたよ。2014年に公開された映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」で彼らの活躍が描かれました。


《200以上の参加国・地域のなかで、台湾は最も多い28もの自治体がホストタウンに》


かくも多くの自治体が台湾のホストタウンに手を挙げてくれたことに感謝しています。残念ながら、新型コロナウイルス禍で台湾選手の合宿や地元との交流はできず、代わりに私たちが感謝の気持ちを届けました。

今年6月にはホストタウンのひとつ、静岡市に田辺信宏市長を訪ね、台湾バナナ300本を進呈してきました。静岡市とは静岡マラソンと台北マラソンの友好提携など、さまざまな交流があります。市内の小学校でバナナが給食に出されました。

児童が帰宅して「台湾バナナを食べた」と話すと、おじいさん、おばあさんが懐かしがって話に花が咲いたそうです。戦後しばらく、日本で台湾バナナが貴重だった頃の記憶ですね。


《ホストタウンの中には日台双方で同じ地名の自治体も》