心の暴力「モラハラ」 当事者夫婦が改善プログラム(1/3ページ) - 産経ニュース

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心の暴力「モラハラ」 当事者夫婦が改善プログラム

新型コロナウイルス禍で夫婦間などで起きる倫理的な嫌がらせ「モラルハラスメント(モラハラ)」が深刻化する中、全国的にも珍しい加害者向けの改善プログラムを実践するモラハラ解決相談所「Re:gene(リジェネ)」(大阪府岸和田市)が注目を集めている。運営するのは、かつてモラハラの加害者だった太田基次さん(45)と被害者だった瑠美さん(33)夫婦。1年がかりで関係を修復した自身らの経験をもとに、600人以上の悩みを解決に導いてきた。

相談1300人、半数以上を解決

《気持ちがコントロールできない。このままでは妻に暴言を吐いてしまう》

未明、相談客の40代男性から瑠美さんの元に無料通信アプリ「LINE(ライン)」でメッセージが届いた。男性は長年家庭で暴言を繰り返し、耐えかねた妻が家を飛び出したという。

瑠美さんは男性に対し、妻に連絡する頻度を制限し、代わりに瑠美さんにメッセージを送ってもらうようにした。「モラハラの加害者はストレスを身近な人で発散している。被害者の心の傷を癒やすためにも、加害者の依存をいったん、私に向けさせるんです」

その後も瑠美さんは男性の話に付き合い、「暴言を吐かれる奥さんの気持ちを想像してみて」とアドバイスを重ねた。男性はプログラムを受け始めてから半年で妻との関係を修復し、再び一緒に暮らし始めた。

平成27年に太田さん夫婦が開設したリジェネには、これまで約1300人の相談者が訪れ、その半数以上を解決に導いてきた。

プログラムでは、怒りなど感情が高ぶるタイミングを分析した上で、自身のコンプレックスや職場でのストレス、幼少期の家庭環境を一緒に振り返り、モラハラの原因を探る。