タリバン、抵抗勢力包囲 政権発足へ、国内安定急ぐ - 産経ニュース

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タリバン、抵抗勢力包囲 政権発足へ、国内安定急ぐ

31日、アフガニスタン首都カブールで、米軍が残した装備を着用し駐留米軍撤退を祝うタリバン戦闘員 (ゲッティ=共同)
31日、アフガニスタン首都カブールで、米軍が残した装備を着用し駐留米軍撤退を祝うタリバン戦闘員 (ゲッティ=共同)

【シンガポール=森浩】アフガニスタンの実権を握ったイスラム原理主義勢力タリバンは2日までに、国内で唯一、完全に支配下に置いていない北東部パンジシール州で抵抗勢力を包囲した。投降を呼びかけているという。タリバンは数日以内に新政権を発足させて国内の安定を急ぐ考えだが、抵抗の動きは根強く、混乱は続きそうだ。

同州では旧タリバン政権(1996~2001年)に抵抗して暗殺されたマスード司令官の息子、アフマド・マスード氏らが反タリバン勢力を結集させている。政府軍の一部が合流し、マスード氏の兵力は数千人規模とみられている。タリバンとマスード氏側は今年8月下旬に一度は停戦で合意したが、その後に戦闘が再開していた。

新政権については、タリバン最高指導者のアクンザダ師らが南部カンダハル州で協議し、閣僚の顔ぶれは大筋で固まったもようだ。治安維持を担当する内相に最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」のシラジュディン・ハッカニ師を任命する案などが浮上している。

首都カブールの国際空港再開をめぐっては1日、タリバンが対外事務所を置くなど関係が深いカタールから技術チームが到着した。タリバン単独での空港運営は困難とされており、カタールがトルコとともに支援する予定。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは3日にも国内線の運航が再開されるとの見通しを示した。国際線の再開は時間がかかりそうだ。