話の肖像画

台北駐日経済文化代表処代表・謝長廷(75)(1)東京五輪開会式「台湾です!」に歓声

東京五輪とパラリンピックを無事に開催してくれた日本に感謝しています。歴史上、前例のない難しい環境の中で、日本の関係者は困難を乗り越え、輝かしい舞台装置をつくってくれた。

会場のほとんどが無観客で、代表団など関係者以外は入れませんでしたが、幸いにも私は台湾を代表する立場で観戦できました。五輪の期間中、試合観戦に17回、選手の激励に3回出かけました。卓球の選手は「謝代表が来てくれたので心強い」と言ってくれましたね。

実は私も、中学から高校のころ体操選手だったんです。日本の国体にあたる台湾の大会でつり輪などの競技で活躍し、優勝したこともあります。一時は五輪出場も夢見ていたほどで、こうして日本で台湾チームを連日応援できたことで、その夢はかないました。台湾には(中国の圧力など)困難な問題はあるが、夢と希望がある。スポーツには人々を結束させるすばらしい力がありますね。(聞き手 河崎真澄)

【プロフィル】謝長廷(しゃ・ちょうてい)

1946年、台北市生まれ。台湾大法学部在学中、司法試験に合格。京都大学大学院で法学研究科博士課程修了。台湾で弁護士となって民主活動家らを支援し、86年に初の野党「民主進歩党(民進党)」を結成した。立法委員(国会議員)や高雄市長を経て2005年に行政院長(首相)。08年に出馬した総統選で、中国国民党の候補に敗れた。16年6月から現職。知日派の重鎮。

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