【話の肖像画】台北駐日経済文化代表処代表・謝長廷(75)(1)東京五輪開会式「台湾です!」に歓声(1/2ページ) - 産経ニュース

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台北駐日経済文化代表処代表・謝長廷(75)(1)東京五輪開会式「台湾です!」に歓声

東京五輪で台湾選手を応援。中央、右手を上げているのが謝長廷氏
東京五輪で台湾選手を応援。中央、右手を上げているのが謝長廷氏

《2016(平成28)年から、台湾の駐日大使に当たる台北駐日経済文化代表処代表を務める。8月8日に閉幕した東京五輪で、台湾で大きな反響を呼んだのは、7月23日の開会式選手入場シーンだった》


あの日、東京・白金台の台北駐日経済文化代表処(台湾の在日大使館に相当)でテレビ中継を見ていた私は、同僚十数人とともに「ワーッ!」と歓喜の声を上げて拍手し続けました。台湾チームの入場のとき、英語で「チャイニーズ・タイペイ(中華台北)」と聞こえたのですが、そのすぐ後にNHKの女性アナウンサーが、はっきりとした声で「台湾です!」と紹介してくれたのです。


《中国からの政治圧力で「台湾」の名では五輪参加が許されていない。国際オリンピック委員会(IOC)との取り決めで、台湾の選手団は「チャイニーズ・タイペイ」との聞きなれない呼称になっている》


世界中のどの地図にも「チャイニーズ・タイペイ」という名称はありません。日本の方もどの国か首をひねっていたでしょう。ところが「台湾」といえば、誰もが知っている。東京五輪の選手入場のシーンを見ていた台湾の人々も、改めて日本が台湾を認めてくれたように感じました。「台湾です!」という日本語が今、台湾ではちょっとした流行語になっているほどです。

IOCなどとの交渉で、1981年に呼称が決まりました。「台湾」の名を使いたいと私も思うのですが、まずは台湾のアスリートが五輪に参加できるかどうか、です。(名称で妥協することで)出場の権利を優先させねばならないのです。


《東京五輪は新型コロナウイルス禍で開催が1年遅れたが、台湾はバドミントン男子ダブルスと重量挙げ女子59キロ級で金メダルを得るなど過去最高の成績だった》