少女漫画のスタイル築く 埼玉・川越で花村えい子さん特別展

花村えい子さんのイラストを使用したスケッチブックの表紙(©FMG/Eiko Hanamura)
花村えい子さんのイラストを使用したスケッチブックの表紙(©FMG/Eiko Hanamura)

きらきらと輝く大きな瞳、カラフルな髪の色、おしゃれなファッション…。少女漫画の世界観やスタイルを確立し、昨年12月に91歳で亡くなった漫画家、花村えい子さんの原画や関連グッズ約200点を集めた特別展「画業60年のかわいい伝説 花村えい子と漫画」が埼玉県川越市の市立美術館で開かれている。担当者は「懐かしくてかわいい少女漫画を存分に楽しんでほしい」と話している。

川越市出身の花村さんは県立川越女子高、女子美術大を経て、昭和34年に貸本向け漫画「紫の妖精」でデビューした。代表作の「霧のなかの少女」は後に「家庭の秘密」のタイトルでテレビドラマ化された。

花村さんが繊細なタッチで描く魅力的なイラストはノートやスケッチブックといった文房具などにも使われ、少女たちがこぞって求めた。

活躍の舞台は少女漫画にとどまらない。読者世代の大人への成長と歩みを合わせるかのようにレディースコミックの分野にも進出したほか、作家の東野圭吾さんらのミステリーを原作とする作品を手掛けたりするなど幅広く活動した。

花村えい子さんの代表作「霧のなかの少女」(©FMG/Eiko Hanamura)
花村えい子さんの代表作「霧のなかの少女」(©FMG/Eiko Hanamura)

展覧会では原画などの展示やインタビュー映像の上映を通じて、花村さんが漫画とともに駆け抜けた約60年を振り返る。作業場として使っていたアトリエを再現したコーナーも設けた。

観覧料は一般600円、高校・大学生300円、中学生以下無料。月曜休館。12日まで開催する。(中村智隆)