1次会だけで全員感染 新潟に迫るデルタ株の猛威(1/2ページ) - 産経ニュース

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1次会だけで全員感染 新潟に迫るデルタ株の猛威

新型コロナに対応する新潟県内の医療状況について説明する花角英世知事=8月30日、県庁(本田賢一撮影)
新型コロナに対応する新潟県内の医療状況について説明する花角英世知事=8月30日、県庁(本田賢一撮影)

新潟県内でもインド由来の新型コロナウイルス変異株「デルタ株」の感染が急速に拡大し、医療の逼迫(ひっぱく)が現実味を帯びている。県は、事業者により強い対策を講じることができる蔓延(まんえん)防止等重点措置も視野に、県内全域の飲食店への営業時間短縮(時短)要請などで封じ込めを目指すが、予断を許さない状況が続いている。

陽性率が危険水域

県内の新規感染者は8月24日までの1週間で798人に上り、1週間当たりとして過去最高を記録した。これは1カ月前の1週間の6倍の数字だ。検査を受けた人に占める陽性者の割合(陽性率)も同期間に過去最高の7・1%に達した。

厚生労働省の医系技官でもある県福祉保健部の松本晴樹部長は「陽性率が5%を超えると危険な状態」と指摘。知らないうちに周囲に感染者がいて、市中に感染が一気に広がりかねない状況という。

医療の逼迫もじわじわと進み、新潟市内の医療機関では重症患者や救急患者を受け入れる集中治療室(ICU)が新型コロナや熱中症、脳梗塞などの患者で埋まる日もある。その場合、新規に受け入れる患者を市外の病院に搬送し対応しているという。同部は、「救える命を救えない事態だけは何としても回避しなくてはいけない」と、危機感をあらわにする。

総務省の全国調査によると、新潟市消防局では8月8日までの1週間に、救急搬送中に受け入れ先の医療機関がなかなか見つからない事案が12件発生。うち8件は新型コロナが疑われる事案だった。

花角英世知事は「県内の医療はギリギリのところにあり、負荷をこれ以上かけるわけにはいかない。蔓延防止等重点措置の適用についても県内の感染状況をみながら国と協議していく」としている。