野球の五輪復帰は5人制で⁈ 東京五輪で日本代表「侍ジャパン」が金メダルを獲得した野球は、2024年パリ五輪で実施競技から除外される一方、5人制で世界的に普及させようという動きが活発化している。「ベースボール5(BB5)」と呼ばれ、男女混合でゴムボールを使った「手打ち野球」でバットやグローブは不要だ。お手軽な遊びのような新競技だが、すでに26年ユース五輪(ダカール)で公式種目となり、東京パラリンピック期間中にはお台場で体験会も実施されている。
BB5は野球の内野より狭い18メートル四方のグラウンドで行われ、塁間も野球の半分程度の13メートルとコンパクト。打者はゴムボールを自らトスして手で打つ。打球は本塁から3メートル以上離れた場所でバウンドさせなければならず、バウンドせずにフェンスオーバーすればアウトになる。守備側は5人。5回制でプレーし、走塁や得点、アウトの取り方は野球と同じで、試合時間は30分程度と短い。
原点は野球道具や設備が不足しているキューバで楽しまれていた「手打ち野球」。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が2017年に発表し、アーバンスポーツに位置付ける。