米国で新型コロナウイルスのワクチン接種を義務化する動きが加速するとともに、マスク着用も「再義務化」に戻り始めている。感染力の強いインド由来の変異株(デルタ株)が猛威を振るっているためだ。特にワクチン接種を受けられない子供たちを抱える教育現場では事態は深刻だ。だが、一部ではコロナ対策に反対する動きを取る州もあり、完全に足並みがそろっているわけではない。
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米国で少なくとも1回のワクチン接種を済ませた人は8月25日時点で約61%。米政府はデルタ株の感染拡大が続いていることに危機感を募らせているが、反ワクチン感情などから接種ペースは落ち込んでいる。