<独自>国際電気通信連合局長にNTTドコモ元常務擁立へ 日本政府

首相官邸=東京都千代田区
首相官邸=東京都千代田区

政府が国連の専門機関「国際電気通信連合(ITU)」の幹部職員選挙に、NTTドコモ元常務の尾上(おのえ)誠蔵氏を擁立する方針を固めたことが31日、分かった。政府は、ITUトップに候補者を擁立する方針をすでに表明している米国と連携して、次世代の携帯電話の通信方式である第6世代(6G)移動通信システムの技術の標準化議論で主導権を握りたい考えだ。

尾上氏が立候補するのは、ITUの1部門である電気通信標準化局の局長選挙で、来年9月にルーマニアのブカレストで開催されるITUの全権委員会議で実施される。同会議ではITUトップの事務総局長選挙も開催され、米政府がD・ボグダン氏を擁立する方針を示している。

電気通信標準化局は、各国の通信事業者らが通信技術やサービスの標準化について議論する部門。日本や米国は、第5世代(5G)移動通信システムについては中国の後塵(こうじん)を拝しているが、6Gの標準化議論では巻き返しを図る。政府関係者は「日米で連携して選挙戦を戦い、当選すれば日米でオープンな標準化議論を進めていく」と話す。

尾上氏は昭和57年に日本電信電話公社(現NTT)に入社。NTTドコモの常務やドコモ子会社の社長として、携帯電話の通信システムの国際標準化に向けた活動に携わってきた。9月1日付でNTTの最高標準化戦略責任者(CSSO)に就任する。