硫酸事件1カ月前 被害者に接触、不満ぶつける

那覇から羽田空港に移送された花森弘卓容疑者(中央)=28日午後、羽田空港(宮崎瑞穂撮影)

東京メトロ南北線白金高輪駅(東京都港区)で24日夜、男性会社員(22)らが硫酸をかけられるなどして負傷した事件で、傷害容疑で逮捕された花森弘卓(はなもり・ひろたか)容疑者(25)が事件の約1カ月前、被害男性に接触していたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。花森容疑者は大学の後輩にあたる男性に対し、大学時代の態度について不満を伝えていたといい、警視庁捜査1課は、事件との関連を慎重に調べている。

花森容疑者は琉球大農学部に所属し、学年が1つ下の被害男性とは映画関連のサークルで一緒だった。その後、花森容疑者は同大を中退し、静岡大農学部に編入していた。

捜査関係者によると、7月下旬ごろ、東京・六本木周辺で、仕事を終えた男性が花森容疑者と遭遇。花森容疑者は赤坂見附駅から男性の自宅最寄りの白金高輪駅まで付いてきて、近くの公園で立ち話をした。

花森容疑者は「生意気で態度が悪かった」などと不満を伝え続けたという。この際に、男性の通勤経路などを把握したとみられる。

男性は「大学時代に数人でいたとき、タメ口を使ったら『自分が年上なのにおかしい』と怒られた」と警視庁に説明。一方、花森容疑者は、男性について「年下なのに偉そうに」「ひどいことをされた」などと話しているが、動機については「弁護士と相談する」と口を閉ざしているという。

花森容疑者は事件当日の24日に上京。男性の勤務先近くで待ち伏せするなどし同日夜、白金高輪駅で男性に液体をかけて重傷を負わせたとされる。液体は本鑑定で硫酸と判明した。

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