〈独自〉与那国・台湾間に中国軍艦艇 昨年末以降24時間展開 - 産経ニュース

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〈独自〉与那国・台湾間に中国軍艦艇 昨年末以降24時間展開

日本最西端の沖縄県・与那国島と台湾の間の海域で、中国軍艦艇1隻が24時間態勢で常時展開していることが30日、分かった。尖閣諸島(沖縄県石垣市)北方の北緯27度線付近にも中国軍艦艇2隻が張り付いており、日本周辺で常時展開する中国軍艦艇1隻が新たに加わった形だ。日本政府高官、台湾軍関係者らが明らかにした。政府は新たな常時展開を軍事的緊張を高める行動と位置づけ、中国側の意図を分析している。

関係者によると、中国軍艦艇は与那国島の北北西に展開しており、少なくとも昨年末ごろには確認されている。主に中国軍東海艦隊(司令部・浙江省寧波市)に所属する艦艇が定期的に入れ替わり、24時間態勢で航行しているという。

与那国-台湾間は約110キロの距離で、同海域から尖閣諸島までは約170キロ。与那国島には陸上自衛隊の沿岸監視隊が駐屯し、レーダーで与那国-台湾の海域を常時監視している。

政府は中国側の意図について、中国軍が与那国-台湾間を太平洋に進出する際の重要海峡と位置づけ、周辺を航行する台湾軍艦艇などを牽制(けんせい)する狙いがあるとの見方を強めている。一方、台湾当局関係者は産経新聞の取材に対し、与那国-台湾間の海域を航行する海上自衛隊艦艇を牽制する目的があるとの分析を示した。

同海域では今年5月1日、中国海軍のフリゲート艦1隻が与那国島と台湾の間を北上して東シナ海に入った。フリゲート艦は与那国-台湾間に常時展開しているものとは別の艦艇だったが、防衛省統合幕僚監部は同日、与那国-台湾間を通過する中国軍艦艇の動きとしては初めて公表に踏み切った。異例の発表は、同海域で活発化する中国軍の動きを牽制する狙いもあったとみられる。