性犯罪規定見直し、ネット中傷罰則強化 法制審で議論へ

上川陽子法相(春名中撮影)
上川陽子法相(春名中撮影)

上川陽子法相が、9月16日に開かれる法制審議会(法相の諮問機関)総会で刑法の性犯罪規定の見直しや侮辱罪の罰則強化など、3件の法改正について諮問することが30日、関係者への取材で分かった。性犯罪規定は被害者団体から「現行法では十分に処罰できない」と批判されており、5月まで法務省の検討会で議論されていた。侮辱罪はインターネット上の誹謗中傷対策が狙い。

法務省の検討会が5月にまとめた報告書では、焦点となった「同意のない性行為」をどう処罰するかで意見がまとまらず、不同意性交罪創設などを求めた被害者らの意見と、慎重な意見の両論が併記された。議論は法制審に委ねられる形になった。関係者によると、法制審部会には被害当事者も委員として加わる。

ネット上の中傷は、テレビのリアリティー番組に出演していたプロレスラー、木村花さん=当時(22)=が昨年5月に死去し、社会問題化した。