群馬の企業、後継者不在15・5% 群馬経済研調べ

群馬銀行系のシンクタンク、群馬経済研究所(前橋市)がまとめた事業承継に関するアンケート調査によると、「後継者不在」とする群馬県内の企業が15・5%に上り、7割近くが事業承継を経営上の課題と認識していることが分かった。経営者の高齢化が進む中で、人材育成など後継難の解消をどう進めていくかが改めて問われそうだ。

調査は今年4月に県内企業1千社を対象に行い、279社(27・9%)が回答した。

後継者不在とした企業の内訳をみると、「今後については未定」との回答が11・2%と最多を占め、「事業の売却(M&A)を考えている」(3・2%)との回答も一部にあった。

事業承継を「最優先の経営課題」「課題の一つ」とした回答は合わせて66・3%に達した。経営者の年代を70歳以上に限れば27・9%が最優先課題に挙げた。

ただ、実際に事業承継に向けた計画の有無などを尋ねたところ41・5%が「計画は必要だが現在計画はない」と答えた。

事業承継を進めるうえでの課題のトップ3は後継者の育成(44・8%)▽後継者を補佐できる人材の育成(28・7%)▽相続税・贈与税対策(26・5%)-だった。

また、事業承継の手段としてM&Aへのイメージを聞くと、39・7%が「よい手段だと思う」と回答。同研究所はM&Aを検討したことのある企業の割合が一定数あることも踏まえ、「今後、有力な選択肢として浸透する可能性がある」と指摘している。