「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記

熾烈な外国人サバイバル、16年Vの推進力となるか

三振に倒れたロハス。熾烈な外国人争いが勃発する?=京セラドーム大阪(撮影・門井聡)
三振に倒れたロハス。熾烈な外国人争いが勃発する?=京セラドーム大阪(撮影・門井聡)

ロハス、アルカンタラ、チェン、エドワーズ…彼らの去就に大きな影響を与えるプロ野球の来季外国人枠が9月上旬にも決定します。昨季から導入されたコロナ禍での現状枠(1軍登録5人、ベンチ入り4人)の継続か、ワクチン接種の進捗(しんちょく)状況に応じて、2年前までの外国人枠(1軍登録4人、ベンチ入り4人)に戻るのか-。仮に2年前までの外国人枠に戻るのならば、阪神は現有の外国人8人体制を見直し、少数精鋭にかじを切る可能性が出てきます。今季の残り47試合(26日現在)は彼ら外国人選手たちにとっては熾烈(しれつ)なサバイバル戦になり、その競争力がチームのラストスパートの源泉になれば幸いですね。

パラリンピックが開催されてよかった

本題に入る前に少しだけ感動を書かせてください。東京パラリンピックがスタートしました。さまざまな障害がある選手たちがそうしたハンディキャップを乗り越えてスポーツに打ち込む姿を見て、心が揺さぶられました。人生は山あり谷あり…とは言いますが、彼ら、彼女らはどん底の失望感の中からはい上がり、見る人全ての心に熱い感動と勇気を与えてくれています。少々の失敗や挫折で弱音を吐き、責任転嫁し、環境のせいにしてきた自分自身の弱さ、情けなさをエグられているようでもあります。

阪神OBの上田二朗さんはこう話していました。

「ウチの子供や孫に言うてるんや。絶対にパラリンピックを見なさい…と。何かを感じ、何かを思うからね。人生の大きな勉強になる。絶対に!」

その通りでしょうね。本当に東京を舞台にしてパラリンピックが開催されてよかった-と心から思いますね。よくスポーツが感動や勇気を人々に与える、と言ったり、書いたりしていますが、これほど痛切に思ったことはないかもしれません。見ている人々の胸を熱くさせ、目頭を熱くさせる彼ら、彼女らの躍動をまぶたに焼き付けておきたいと思います。

9月に待つ天王山の6試合

さあ、そして阪神です。東京オリンピックの中断期間を終え、いよいよペナントレースは大詰めに向かっています。再開後の12試合は7勝5敗(26日現在)。4位以下のBクラスのチームとの対戦を4カード終えた時点での成績です。負け越してはいない。貯金を2つ積んでいます。2位・巨人も26日の広島戦(東京ドーム)で56日ぶりの復帰登板を果たしたエース菅野が3発被弾で5失点KO。勢いをつけられていません。 残りはともに47試合。阪神にとっては9月3日からの巨人3連戦(甲子園)と続く9月7日からの3位・ヤクルト3連戦(甲子園)の6試合が16年ぶりの優勝に向け、鍵を握る試合になるでしょう。ここで巨人、ヤクルトに勝ち越せば、一気に視界が開けて優勝ムードが高まるはずです。過去の優勝したシーズンでも感じたことですが、大きな目標の輪郭がクッキリと浮かんでくると、通常では信じられないようなスーパープレーが飛び出したり、驚異的な粘りによる逆転勝利が生まれたりします。矢野阪神にもそうした現象が出てくれば、2005年以来のリーグ制覇はカウントダウンを迎えるはずです。

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