バイデン米大統領は27日、イスラエルのベネット首相とホワイトハウスで会談し、イランの核保有を許さない立場を強調した上で、核問題解決に向け「外交を第一に考えており、結果を見極めたい」と述べ、核合意の再建を目指す考えを重ねて示した。一方「外交が失敗した場合、他の選択肢にも目を向ける」とも語った。
ベネット氏は核合意再建に反対しており「イランに核保有させないこと、外交がうまくいかない場合は他の選択肢もあると強調したことをうれしく思う」と応じた。
米イスラエル両国では今年政権交代があり、両氏は初の直接会談で同盟関係の仕切り直しを図った。
バイデン氏は会談でイスラエルの対空防衛システム「アイアンドーム」を「完全に支援する」と強調。アラブ諸国と関係正常化を進めるイスラエルの方針を「支える」と表明した。(共同)