仙台「定禅寺通」での社会実験、宣言発令で内容変更

緊急事態宣言を受け、社会実験の内容が変更となり、定禅寺通の緑道ではテントの撤収作業が行われた=27日、仙台市青葉区(石崎慶一撮影)
緊急事態宣言を受け、社会実験の内容が変更となり、定禅寺通の緑道ではテントの撤収作業が行われた=27日、仙台市青葉区(石崎慶一撮影)

仙台市中心部のケヤキ並木の道路として市民に親しまれている「定禅寺通」(同市青葉区)で、車線を一部規制して行われている大規模な社会実験が、緊急事態宣言の対象地域に宮城県が追加されたことで影響が出ている。車線規制区間の一部ではキッチンカーや販売ブースなどが出店していたが、27日からは取りやめになった。

20日から始まった実験は、市と地元の町内会などでつくる「定禅寺通活性化検討会」が9月7日まで実施。東二番丁通交差点から市民会館前交差点まで約700メートルの区間で行われ、片側3車線の一部を規制している。中央分離帯の緑道では雑貨などの店が並び、車線規制区間の一部ではキッチンカーなどが出店していた。

ただ、新型コロナウイルス特別措置法に基づく蔓延(まんえん)防止等重点措置が今月20日から県内に再適用されたことに伴い、当初予定していた酒の提供を取りやめるなど、実験の規模を縮小。さらに緊急事態宣言の対象地域になったことで、キッチンカーなどの出店は取りやめになった。車線の一部規制は、そのまま継続されるという。

車線縮小による交通の影響などを今回の実験で検証する予定で、検討会では、検証結果などを踏まえて今年度末までに「定禅寺通まちづくり基本構想」をまとめる。

緊急事態宣言によって実験内容の変更を余儀なくされたが、市定禅寺通活性化室の高橋勝美室長は「出店イベントはなくなるが、これまでの歩行者の行動変化の調査を可能な限り検証し、検討会のまちづくりの議論に役立てていただきたい」と話している。