障害者の生活介護に運動療法 年内に全国で出店加速 アニスピHD

運動療法を取り入れた障害者デイサービス「ワーカウト」=千葉県船橋市
運動療法を取り入れた障害者デイサービス「ワーカウト」=千葉県船橋市

障害者グループホームなどを展開するアニスピホールディングス(HD、東京)は、運動療法を取り入れた障害者デイサービス(生活介護)「ワーカウト」を全国展開する。これまでは千葉県の船橋市、松戸市で行っていたが、年内に甲府、札幌、大垣(岐阜県)、堺、富山の5市にフランチャイズ方式で出店する予定だ。

デイサービスは、自宅で暮らす障害者が通所して受けることができる福祉サービスで、定期的な機能訓練により、日常生活動作の低下を抑える目的がある。アニスピHDは昨年7月、船橋市の直営店でワーカウトを始め、その後、松戸市にフランチャイズ1号店を出した。ミットを叩いたり蹴ったりするキックボクシングや、ヨガ、ピラティスなどを採用している。

アニスピHDの藤田英明社長は、「〝お預かり型〟のデイサービスでは、『おもしろくないから行きたくない』となる。ワーカウトでは、周りから歩けないと思われていた人が歩いた例もある」と、利用者にとって「おもしろいこと」が、重要な動機付けになると説明する。

特に精神障害を抱える人は、生活が昼夜逆転になりやすく、世話をする肉親らが夜、眠れなくなるなどの深刻な問題がある。運動療法による疲労やストレス解消で利用者が夜、眠るようになったと、感謝されることも多いという。

今後の課題について藤田社長は、「需要は大きいが、専門知識を持っている人は少なく、人材の底上げが重要になる」と話す。

アニスピHDは、保護された犬や猫と同居する障害者グループホームも手掛けている。