赤の広場で

ロシアで日本食再現

新型コロナウイルス禍に伴う渡航制限や隔離措置などでロシアから日本への帰国が困難な状況が続く中、以前の帰国時に持ち帰った日本食材が底をついたり、消費期限を過ぎたりしている。そこで最近の休日は、日本食材や代用となる食材を探してモスクワ中をめぐっているが、新たな発見が多く、存外に楽しい。

先日訪れた中華食材店では、干ししいたけと乾燥昆布を発見。だしを取って茶碗(ちゃわん)蒸しにした。また、スケトウダラの卵(たらこ)の缶詰を買い、先の中華食材店で買った唐辛子と合わせて自家製の明太子をつくる計画だ。白菜を塩でもんで漬物にしたり、本来は日本酒を使う料理に白ワインで代用したりもしている。

日本食の再現は健康の維持にも一役買っている。ロシア赴任に先立って語学留学した際には、味が単調なロシア料理に食欲がわかず、1年間で体重が10キロ以上も減ってしまった。しかし、食べたい料理の作り方が分かってきた現在は適正体重をキープできている。

もちろん、日本から直輸入された食材や調味料も買えるが、値段は日本の5倍が相場で、品目も多くない。常に在庫があるとは限らず、それらを使っては工夫の楽しみや感動もない。最終的には、過去の特派員が失敗してきた納豆を自作することを目標にしている。(小野田雄一)