昨年9月までに携帯大手4社が提供を始めた第5世代(5G)移動通信システムで、今秋以降に「真の5G」と称される「スタンドアローン(SA)」5Gが始まる。SAでは、5Gの本来の特徴である「超高速」や「低遅延」などを実感できるようになることが期待される。ただ、こうした特徴を最大限生かしたサービスがほとんど開発されていないなど、5Gの課題は山積している。
■4G転用は限界
SAは言葉としては「孤立」を意味するが、コンピューター用語としてはネットワークや機器を「単独で」使うことを指す。5GにおけるSAとは、5Gのサービスを提供するために5Gネットワークと5G基地局を「単独で」利用するということだ。