アフガンの米国人なお1500人 CIAが隠密作戦も

アフガニスタンの首都カブールの空港で米軍機に退避者を案内する米軍関係者(右)=24日(米空軍提供・AP=共同)
アフガニスタンの首都カブールの空港で米軍機に退避者を案内する米軍関係者(右)=24日(米空軍提供・AP=共同)

【ワシントン=黒瀬悦成】ブリンケン米国務長官は25日、アフガニスタンに在住しているとみられる約6000人の米民間人のうち、同日までに少なくとも4500人が退避したことを明らかにした。米軍通訳などアフガン人協力者らを含めた退避者は、今月14日以降で計8万2000人以上になるとしている。

ブリンケン氏によると、残る米国人約1500人のうち約500人の安否を確認。また、約1000人についても所在の確認を急ぎ、出国を希望する者全員の脱出に全力を挙げると強調した。

米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、米中央情報局(CIA)と米軍は、首都カブール市内などアフガン各地に取り残された米国人について、ヘリや地上部隊を使った救出作戦を隠密裏に実施しているという。

米軍高官によると、米軍が退避活動を展開しているカブールの国際空港には、国外退避を希望するアフガン人ら1万人以上が待機。8月31日のアフガン駐留米軍の撤収期限までに全員を退避させるのは困難な情勢となっている。

ブリンケン氏は、アフガンからの出国を希望する米民間人やアフガン人らの退避に「期限はない」と述べ、駐留米軍の撤収期限を過ぎても国外退避の支援活動を続けると表明した。

ブリンケン氏によると、アフガンの実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンが、駐留米軍の撤収期限後も外国人とアフガン人の撤収作業の継続を認めると約束した。

ただ、米軍高官によると、数千人のアフガン人が出国を希望していながら、タリバンによる妨害のために空港にたどり着けないでいる可能性があるという。