北朝鮮が来月末に最高人民会議、人事に注目

金正恩朝鮮労働党総書記(朝鮮中央通信=共同)
金正恩朝鮮労働党総書記(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、国会に当たる最高人民会議が9月28日に平壌で招集されると伝えた。最高人民会議常任委員会が今月24日の総会で決定した。人事問題が議論されるとしており、国家機関の主要幹部の刷新で体制のテコ入れを図るかが注目される。

最高人民会議は年1~2回開かれ、開催は今年1月以来。5年ぶりの朝鮮労働党大会直後に開かれた前回は、国家の重要政策を決める国務委員会メンバーの交代が発表されなかった。

会議では、「市郡発展法」の採択や「人民経済計画法」の修正なども討議される。国際社会による制裁や新型コロナウイルス禍に伴う国境封鎖の長期化で経済難が深まる中、経済問題が主要議題となるもようだ。「青年教養保障法」の採択も予定しており、若者らへの思想統制が一層強化される見通しだ。

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