「米での調査を」中国がコロナ起源でWHOに書簡 - 産経ニュース

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「米での調査を」中国がコロナ起源でWHOに書簡

中国国旗=北京(ロイター)
中国国旗=北京(ロイター)

【北京=三塚聖平】26日付の中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報によると、在ジュネーブ中国代表部が世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長に24日送った書簡で、新型コロナウイルスの起源を解明するため、米国の陸軍施設と大学を調査するよう求めた。米政府の起源解明の動きに猛反発する中国は、米国内の「漏洩(ろうえい)疑惑」を主張し対抗している。

書簡は、ウイルス流出の疑惑が取り沙汰される湖北省武漢市の中国科学院武漢ウイルス研究所について、「漏洩の可能性は極めて低い」と主張。その上で「関係方面が実験室の漏洩を排除できないと固執するならば、公平、公正の原則に基づくべきだ」と述べ、米メリーランド州の陸軍医学研究施設と、米ノースカロライナ大を名指しして調査の実施を求めた。

これら両施設は、中国メディアが「新型コロナ発生地は米国か?」などと繰り返し報じている場所だ。謝鋒(しゃ・ほう)外務次官は7月下旬に天津市でシャーマン米国務副長官と会談した際、「米国は感染症の蔓延(まんえん)が特に深刻な国として、起源解明の盲点になってはならない。率先して調査を受け入れるべきだ」と批判している。

書簡は、WHOが3月に発表した国際調査団の報告書について「明確な結論だ」と強調する。中国の研究所からウイルスが流出したとの仮説をほぼ否定した同報告書をもって、起源解明に関する動きの幕引きを図りたいのが中国側の本音とみられる。