麻生派で首相続投に反発の声 河野氏去就も焦点 - 産経ニュース

メインコンテンツ

麻生派で首相続投に反発の声 河野氏去就も焦点

麻生太郎財務相(川口良介撮影)
麻生太郎財務相(川口良介撮影)

自民党総裁選をめぐり、第2派閥の麻生派(志公会、53人)の中堅・若手が危機感を募らせている。領袖(りょうしゅう)の麻生太郎副総理兼財務相は菅義偉首相の再選を支持する意向だが、次期衆院選直前の内閣支持率の低迷を受けて「『党の顔』を変えるべきだ」との声が表面化。知名度が高い河野太郎ワクチン担当相の待望論も根強く、総裁選で一枚岩になれるかが注目される。

26日午後、国会内の一室に麻生派の幹部らが集まった。総裁選の対応について話し合ったとみられるが、退室するメンバーの表情は硬く、「簡単に決まるほど楽ではない」「何も言えない」と口を閉ざした。

安倍晋三前内閣から要職を担ってきた麻生氏。安倍氏とともに前回の総裁選に引き続き首相支持を示唆しているが、派内では異論が勢いを増しつつある。

原因は、首相が就任した昨年9月から続く選挙での苦戦だ。特に首相の地元で行われた22日の横浜市長選では、首相が推した小此木八郎前国家公安委員長が大敗した。

麻生派中堅は「菅総裁のまま衆院選に突っ込めば何十人もの仲間が討ち死にする」として、新しいリーダーの下で戦うべきだと主張。若手の間では、総裁選への出馬を正式に表明した岸田文雄前政調会長の支援に前向きな動きもある。

派内では独自の総裁候補を求める主戦論も根強い。最右翼は、かねて立候補に意欲を示す河野氏だ。ただ、河野氏は菅内閣の一員であり、同派幹部は「新型コロナウイルス禍でワクチンを担っている立場で総裁選に出るべきではない」と牽制(けんせい)する。

足並みの乱れの背景には、事務局長だった松本純元国家公安委員長の不在もある。麻生氏側近の松本氏は陰に陽に派内の不満の声を抑えてきたが、緊急事態宣言中の1月、深夜に東京・銀座のクラブを訪れたことで離党に追い込まれた。

麻生氏は依然、首相支持を明示していない。首相時代の平成21年の衆院選大敗を受けて下野し、その後復権した酸いも甘いも知る大ベテランの判断が総裁選の肝となりそうだ。(今仲信博)