青森の遊覧船で高齢者骨折 前部座席、揺れ大きく

高齢者が骨折する事故があった十和田湖の遊覧船「グリランド900」(手前)=2019年10月、青森県十和田市(運輸安全委員会提供)
高齢者が骨折する事故があった十和田湖の遊覧船「グリランド900」(手前)=2019年10月、青森県十和田市(運輸安全委員会提供)

青森県十和田市の十和田湖で令和元年9月、遊覧船「グリランド900」(3トン)の70代乗客が腰椎を骨折する事故があり、運輸安全委員会は26日、調査報告書を公表した。速度を落とさず約50センチの波を繰り返し乗り越えたため、前部座席にいた乗客の体が宙に浮いて座面に複数回落下したことが原因としている。

安全委は事業者に対し、波が高い場合は十分減速することや、船体の上下の動揺が大きくなる前部に高齢者らを極力座らせず、後部座席が確保できない場合は他の船に振り分けることなどを求める勧告を出した。

報告書によると、遊覧船は複合艇と呼ばれる海上自衛隊や海上保安庁などで使われるボートで、強風や高波でも高速航行できる。運航事業者は高齢者らを後部に着席させるよう指導していたが、この時は60~70代ぐらいの乗客で満席だった。