尖閣の魚を全国に ブランド本格化へ新商品

尖閣産ブランド化に取り組む仲間均さん。支援者向けのTシャツも作成した=沖縄県石垣市(川瀬弘至撮影)
尖閣産ブランド化に取り組む仲間均さん。支援者向けのTシャツも作成した=沖縄県石垣市(川瀬弘至撮影)

そのスクリュー音などで魚が逃げてしまい、漁獲量は減少。燃料費などのコストもかかるため尖閣周辺で操業する日本漁船は徐々に減り、仲間さんによれば、いまは十数隻ほどしかいないという。

一方、逆に増えているのが中国漁船だ。

海保によると、尖閣周辺で日本の領海に侵入した外国漁船は平成30年に延べ394隻を数え、過去10年で最多。このうち318隻を占めた台湾漁船は令和元年に104隻、2年は59隻と減少したのに対し、平成30年に76隻だった中国漁船は令和元年に147隻、2年に138隻、今年も最盛期前の8月中旬までですでに80隻と、増加傾向にある。

昨年以降は中国公船が日本漁船を追い回すようなことも頻発。仲間さんは「日本漁船を追い払って尖閣を奪おうとする中国の意図を明白に感じる」と危機感を強める。

一口食べて領土守れ

こうした中、尖閣産のブランド化が定着し「尖閣の魚が高値で取引されるようになれば日本漁船は戻ってくる」と関係者はみる。

仲間さんらが6月、尖閣周辺での漁をインターネットでライブ中継して資金を募るクラウドファンディングを実施したところ、予想を超える3200人超から支援が寄せられた。

支援者からは、尖閣の魚を食べたいという声も寄せられているといい、仲間さんは「ブランド化が成功する見込みは十分ある。多くの国民に尖閣の現状を知ってもらうとともに、一口でも尖閣の魚を食べ、領土と領海を守る意識を強めてほしい」と話している。(川瀬弘至)