線状降水帯予測の予算「4倍増」気象庁概算要求

気象庁=東京都港区虎ノ門
気象庁=東京都港区虎ノ門

気象庁は26日、令和4年度予算案の概算要求をまとめた。要求総額は約590億円で、一定地域に大雨を降らせる「線状降水帯」の発生予測に向けた整備費などに前年度に比べ4倍近い約53億6900万円を計上した。菅義偉首相が予測に向けた取り組みを前倒しで進める方針を示したことを受け、異例の増額要求となった。

内訳は観測態勢強化のための気象衛星や、予測に必要な次世代スーパーコンピューターなど。技術開発者83人の大幅増員も求めた。金額未定のまま要求する「事項要求」で、観測船や気象レーダーの整備費も盛り込んだ。

首相は7月、静岡県熱海市の土砂災害現場を視察した際に「(予測するための)資機材や(研究)開発を思い切って前倒しで進めたい」と語った。ただ、予測には観測機器や技術者の大幅拡充が必要で、気象庁は令和7年度としていた整備目標を練り直している。